糖尿病の有無にかかわらず、口腔内の電気刺激によって痛みの閾値が異なる

糖尿病の有無にかかわらず、口腔内の電気刺激によって痛みの閾値が異なる。

2型糖尿病

2型糖尿病

歯科分野で糖尿病患者の感覚に関する証拠はほとんどない。私たちは、疼痛閾値が糖尿病有りと無しの個人の間で異なるかどうかを調べた。この目的のために、我々は、口腔、手および足から得られた疼痛閾値が互いに異なるかどうか、およびPTが試験に使用された3つの現在の周波数(2000Hz、250Hzおよび5Hz)に関して異なるか否かを評価した。 疼痛閾値測定は、口腔粘膜および糖尿病(男性12人および女性9人、平均年齢72.1±4.7歳)21人および非糖尿病個体35人(男性17人および女性18人)を含む56人のボランティアの指および足の先端から得た、平均年齢:51.2±23.9歳)でNeurometer CPT /C®装置を使用して電気刺激を行う。単一の操作者が、左側のより大きい口蓋窩の周り、および左の第1の指の先端および左のつま先の先端から疼痛閾値測定値を得た。 糖尿病を有する個体は、糖尿病を有さない個体よりも有意に低い疼痛閾値値を有した。口腔、手、および足の疼痛閾値値は、互いに有意に異なった(足>手、足>口腔、手>口腔)。さらに、5Hzおよび2000Hzならびに250Hzおよび2000Hzの疼痛閾値値に有意差があった。この研究では、糖尿病の参加者から得られた疼痛閾値値は、非糖尿病参加者からの疼痛閾値値よりも低いが、疼痛閾値測定値は、地域および現在の頻度によって異なると結論付けられた。

痛みを感じにくい糖尿病患者は、足の傷に気が付かず、壊疽になるまで放置し、結局切断をせざるをえなくなる。糖尿病患者の疼痛閾値の測定が重要だ。

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