糖尿病の症状

糖尿病になるとどんな症状が出るのか

糖尿病の症状

糖尿病の症状

糖尿病の症状は気付きにくく、多少血糖が高症状のない人がほとんどである。つまり、はっきりとした症状が出たときには実は糖尿病の始まりではなく、かなり進行しているか、急激に悪化した可能性が考えられる。自覚症状は、のどが渇く・体がだるくて疲れやすい・尿の量が増える・食べてもやせる・手がしびれる・視力が悪くなる・こむら返りなどがある。その症状を放置しておくと、意識障害、昏睡を引き起こし、ひどい時には死に至ることもある。

糖尿病を放っておくとどうなるか

自覚症状がないからと言って、糖尿病を放置していると、高血糖は全身の様々な臓器に障害をもたらし合併症を引き起こす。糖尿病の怖さは、この合併症にあるといって良い。糖尿病の三大合併症には神経症・網膜症・腎症があり、その他の合併症には心筋梗塞や 脳梗塞などの原因となる動脈硬化症などもある。このような合併症が発現するまで糖尿病を放置し、重症化してから治療を開始した場合の医療費は、普段から通院しとった人の6倍にものぼるという試算が報告されている。糖尿病では、中途半端な知識や治療は病状の悪化や合併症の進行を進めてしまう結果となることもある。早い段階から専門医を受診し、正しい指導を受け、治療を焦らんと行うことが、身体的にも経済的にも少ない負担で済む方法と言える。自分自身のために、できることをこつこつと続けるようにして、日々の血糖コントロール※1を意識するように頑張りましょう。

※1.血糖コントロールとは:合併症のリスクを下げるために、日々の血糖値やHbA1cの値を『優』または『良』の状態に保つことである。ちなみに血糖コントロール『優』とは、空腹時血糖が110mg/dl未満で、HbA1cが5.8%未満の状態を指す。良好なコントロール状態を維持することによって、合併症の発症・進行を阻止し、健康な方と変わらぬ日常生活の質の維持や、寿命の確保を目標としている。

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