エキセナチド&ピオグリタゾンと強化インスリン療法 のどちらがアドオンに向いているか:カタール試験

スルホニルウレア+メトホルミンの2型糖尿病のコントロールが不十分な患者におけるエキセナチド+ピオグリタゾンとBasal/Bolus Insulinとの併用療法:カタール試験

膵β細胞

膵β細胞

Combination Therapy With Exenatide Plus Pioglitazone Versus Basal/Bolus Insulin in Patients With Poorly Controlled Type 2 Diabetes on Sulfonylurea Plus Metformin: The Qatar Study
Diabetes Care 2017 Mar; 40(3): 325-331

目的
Qatar Studyは、メトホルミンとスルホニルウレアの2型糖尿病が長期間にわたりコントロールされていない患者において、exenatide + pioglitazoneとbasal / bolus insulinとの併用療法の有効性を検討するために考案された。

方法
この試験ではスルホニルウレア+メトホルミンのコントロール不良(HbA1c7.5%超、58mmol/mol超)の231人の患者に、1)ピオグリタゾン+週1回エキセナチド(併用療法)または基礎+食物インスリン(インスリン療法) HbA1c7.0%超。

結果
平均12カ月間のフォローアップ後、併用療法は、ベースライン時の10.0±0.6%(86±5.2mmol/mol)からHbA1cの6.1±0.1%(43±0.7mmol/mol)インスリン療法を受けている被験者において0.1%(54±0.8mmol/mol)であった。併用療法は、性別、民族性、BMI、またはベースラインHbA1cとは無関係にHbA1cを低下させるのに有効であった。インスリン療法群の被験者は、併用療法群の患者よりも有意に3倍超の大きな体重増加および低血糖を経験した。

結論
エキセナチド/ピオグリタゾン併用療法は、メトホルミンとスルホニルウレアの長期にわたり不十分に制御された2型糖尿病を有する患者において、非常に効果的かつ安全な治療選択肢である。

メトホルミンとSU剤の併用でコントロールが不良な場合にはエキセナチドの週1回製剤、つまりビデュリオン追加がお勧めである。

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