PCSK9阻害薬の適応

PCSK9阻害薬

PCSK9阻害薬の適応

PCSK9阻害薬の適応

PCSK9に結合し、血中のPCSK9が低比重リポタンパク(LDL)受容体(LDLR)と結合するのを阻害する。よって、LDLRの分解が抑制され、肝細胞表面でのLDLRの再利用を可能とする。PCSK9 のLDLRとの結合を阻害することで、PCSK9阻害薬は血中LDLを除去するLDLR数を増加させ、LDLコレステロール(LDL-C)値を低下させるものである。

PCSK9阻害薬の適応

PCSK9阻害薬発売され、良い適応となるのではと思っているけれども、保険上はスタチンで効果が不十分なときと書いてある。これが問題である。スタチンが使用できない症例に良い適応となるのではないかと個人的には思うけれども、使用することは難しいのだろうか?

PCSK9阻害薬は日本ではスタチンで効果不十分な症例のみが適応

PCSK9阻害薬は日本ではスタチンで効果不十分な症例のみとなっている。ただ スタチン不耐(statin intorlerance)例の臨床試験もいくつか終了しているものがあり、国際学会等で出されたデータに基づいて考えると期待が持てそうである。今後適応の拡大は十分考えられるだろう。課題となっているのが、スタチン不耐の厳密な定義について。たとえば最大用量でなければスタチンを使用できるような症例はどうするかなどといったところが課題だろう。今後議論されることが多い分野となるかと思うが、現状はこのような状態に置かれている。

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