IgG4甲状腺炎

IgG4甲状腺炎の診断は、病理医が免疫染色で、IgG4陽性細胞の増加を見いだせるか否かにかかっています。
橋本病、バセドウ病、リーデル甲状腺炎の一部がIgG4関連疾患の組織学的特色を示します。亜急性甲状腺炎ではIgG4陽性細胞の増加は報告されていません。IgG4関連疾患は、炎症性偽腫瘍とも呼ばれ、線維化と腫瘤形成が特色です。血清IgG4の増加に加え、濱野らはIgG4陽性プラズマ細胞、リンパ球の増加を病変部に発見しています。好中球浸潤は急性炎症の特色で、本疾患の特色とはされていません。

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